
このブログの概要|読了目安:約11分
本日のブログは、結婚式の持ち込み料と持ち込みの条件についてお伝えします。
弊社は2026年10月6日のブログ「結婚式場を先に決めないということ」で、衣裳や写真などをご自身で選択したい場合は、持ち込みの可否を契約前に確認する必要があるとお伝えしました。なぜならば、婚礼施設を決定すると、衣裳や写真もその婚礼施設の提携先から選択することになりやすいからです。ただし、そのブログでは具体的な確認事項まではお伝えしていませんでした。本日のブログは、その続編にあたります。
着用したい衣裳や撮影を依頼したいカメラマンが、婚礼施設より先に決まっていることもあります。ところが、みんなのウェディングの調査によると、3割以上のカップルが、契約時や準備の途中で初めて持ち込み料を知ったとの記載があります。
では、持ち込みを希望するアイテムやクリエイターがある場合、何を確認しておけばよいのでしょうか。
結論からお伝えすると、持ち込みを希望するアイテムやクリエイターがある場合は、契約時の約款説明の際に、持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件の三点を確認しておくことが重要です。なぜならば、持ち込み料も持ち込みの条件も婚礼施設ごとに定められており、契約が成立すれば、その定めが適用されるからです。
キャンセル料と契約成立の時期については、2026年10月27日のブログ「結婚式のキャンセル料と契約成立の時期」でお伝えしました。なので、本日のブログでは持ち込みに絞ってお伝えします。
■ このブログでわかること
- 持ち込み料を契約時や準備の途中で知ったカップルの割合と、持ち込み料が発生したアイテム
- 持ち込み料が何に対する料金か
- 持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件の確認事項
- 確認の時期は契約時の約款説明の際であること
- OLLGOODの持込自由の契約
持ち込み料を契約時や準備中に知った新郎新婦は3割以上です
「みんなのウェディング」を運営する株式会社エニマリが、結婚式を挙げた191組に2024年2月に実施した「結婚式の『持ち込み料』に関するアンケート調査」によると、3割以上のカップルが、契約時や準備の途中で初めて持ち込み料を知ったとの記載があります。
持ち込み料が発生したアイテムは、衣裳が約5割で最も多く、次いで引出物が30.0%、ブーケ・ブートニアが13.3%、カメラマン・動画撮影とペーパーアイテムがそれぞれ11.7%でした。つまり、持ち込み料は衣裳に限らず、引出物や写真撮影にも発生しています。
では、持ち込み料の支払いは、結婚式の準備にどのような影響を与えたのでしょうか。同じ調査の結果は次のとおりです。
- 費用の総額が増えた:43.3%
- 予算に収まるよう、ほかのアイテムを削った:35.0%
- 持ち込みたかったアイテムをあきらめた:15.0%
- 婚礼施設の提携先のものに変えた:15.0%
この結果から、持ち込み料は、予算だけでなく、持ち込むアイテムの選択にも影響すると言えます。だからこそ、持ち込み料は契約前に把握し、その金額を含めた予算で婚礼施設を選択することが重要です。
一方、持ち込み料を支払わなかったカップルの理由で最も多いのは「婚礼施設が用意した衣裳やアイテムに満足した」の32.6%で、次いで「持ち込み料がかからない婚礼施設を選んだ」の28.7%でした。提携先に依頼することも、持ち込みが可能な婚礼施設を選択することも、納得したうえでの決定であれば適切な選択です。重要なのは、持ち込み料を把握したうえで選択することです。
結婚式の持ち込み料は保管と当日の運営に対する料金です
持ち込み料は、持ち込まれた物品の保管と当日の運営に伴う負担に対して、婚礼施設が設定している料金です。
なぜならば、持ち込みを受け入れると、婚礼施設は持ち込まれた物品を預かり、当日は提携先ではない事業者と連携して進行することになるからです。また、提携先を経由しない分、婚礼施設の収益も減少します。
2024年11月26日のプラスワン・プランナーのブログ「結婚式における「持ち込み問題」:円滑な解決のための視点」では、婚礼施設が持ち込みに慎重である理由は売上だけではないとお伝えしました。なぜならば、婚礼施設が把握していない事業者が入ると、当日の進行に支障が生じることや、事故が発生した際に責任の所在が不明確になることがあるからです。
また、2025年1月13日のブログ「持ち込み問題〜リスク要因の本質」では、持ち込みを制限する理由を「運営のリスク」と「提携先を使わないことによる収益の減少」の二つに整理しました。そのうえで、持ち込み料によってリスクを抑えながら収益も確保することは、現実的な解決策になり得るとお伝えしています。
ただし、持ち込み料に図2の三つの要素のどこまでを含むかは、婚礼施設によって異なります。
例えば、Yahoo!知恵袋に2022年11月に投稿された「ドレスの持ち込みについて質問です」では、購入したドレスの持ち込みを予定している方が、持ち込み料に含まれる対応の内容を尋ねていました。回答には、当日までの保管のみの婚礼施設もあれば、点検やシワ伸ばしまで対応する婚礼施設もあるとの記載があります。
業界で共通する持ち込み料の定めもありません。業界団体の公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)が2020年に改訂した「挙式・披露宴会場における改訂モデル約款」は、契約の成立や解約料金を定めていますが、持ち込み料の条項はありません。持ち込みに関する記載は、大きな音が出るものやペット、火気など、禁止される物品の例のみです。
なので、持ち込みの可否も持ち込み料も、婚礼施設ごとに確認する必要があります。
! 持ち込みによって費用が下がるとは限りません
2025年1月27日のブログ「「流通」と「手数料」」では、提携先を経由した手配の手数料は、取引を成立させるための費用であるとお伝えしました。なので、持ち込みをしても、婚礼施設を経由した場合と費用に大きな差が出ないことがあります。比較の際は、持ち込み料と、持ち込むアイテムやクリエイターの料金の合計額を基準にしてください。
持ち込みの希望は見学前に整理します
見学の前に、持ち込みを希望するアイテムとクリエイターを整理しておくことをおすすめします。なぜならば、持ち込みの可否も持ち込み料も、品目ごとに異なることがあるからです。希望する品目が明確でなければ、婚礼施設に確認できません。
持ち込みを希望するアイテムやクリエイターが明確であれば、持ち込みの可否は、そのまま婚礼施設の選定条件になります。
Yahoo!知恵袋に2024年10月に投稿された「結婚式のドレスについてです」では、婚礼施設が未定の方が、提携先のドレスが好みに合わず、ドレスと婚礼施設のどちらを優先するかで迷っていました。回答には、ドレスを先に決定する方も、持ち込みが可能であることを条件に婚礼施設を探す方もいるとの記載があります。
みんなのウェディングの花嫁Q&Aに2025年9月に投稿された「持ち込みカメラマンについて」も、カメラマンの持ち込みが可能な婚礼施設を探す相談でした。このように、持ち込みを希望するアイテムやクリエイターが先に決まっている場合は、その持ち込みの可否が婚礼施設を探す基準になります。
整理した内容は、2026年10月6日のブログ「結婚式場を先に決めないということ」でお伝えした、見学前の条件整理に加えておくと、見学の際に婚礼施設のウエディングプランナーへ伝えやすくなります。
☑ 見学前に整理する事項
- 持ち込みを希望するアイテム(衣裳・装花・引出物・ペーパーアイテムなど)
- 持ち込みを希望するクリエイター(カメラマン・映像など。友人に依頼する場合も含みます)
- 品目ごとの優先度(譲れないものか、相談の余地があるものか)
持ち込みの可否は品目ごとに確認します
整理した品目については、持ち込みの可否から確認します。なぜならば、持ち込みができなければ、料金も当日の条件も確認する必要がないからです。
品目によって可否が異なることがあるため、確認の際は「持ち込みはできますか」と一括で尋ねるのではなく、品目を一つずつ挙げてください。あわせて、次の二点も確認しておくことをおすすめします。
- 提携先に限定される範囲:持ち込みが可能でも、一部は提携先への依頼が条件になっていないか
- 友人に依頼する場合の扱い:友人に撮影などを依頼する場合も、持ち込みとして扱われるか
持ち込み料は金額と内容を確認します
図2の要素のどこまでを含むかは婚礼施設ごとに異なるため、持ち込み料は金額だけでなく、何に対する料金なのかまで確認します。
確認事項は次の三点です。
- 計算方法:1点ごとか、一括か
- 内容:保管のみか、点検やシワ伸ばしまで含むか
- 免除条件:持ち込み料が免除される条件の有無
見落としやすいのは、三点目の免除条件です。
Yahoo!知恵袋に2024年2月に投稿された「結婚式場への持ち込み料金について」では、新郎のタキシードに持ち込み料がかかると説明を受けた方が確認したところ、衣裳のレンタルが一定額を超えれば持ち込み料はかからないという条件がありました。つまり、持ち込み料は、ほかの衣裳の手配と連動していることがあります。
この投稿の回答には、同じ扱いを希望するのであれば契約前に相談すべきであったとの意見もありました。契約が成立すれば約款の定めが適用されます。だからこそ、持ち込み料の条件は、契約前のほうが相談しやすいと弊社は考えています。
当日までの持ち込みの条件も確認します
あわせて、当日までの条件も確認します。なぜならば、持ち込み料を支払っても、搬入や打合せに不備があれば、クリエイターが当日の進行に合わせて対応できないからです。
確認事項は次の三点です。
- 搬入:日時、場所、搬入時の状態
- 事前の打合せ:クリエイターの下見や打合せの要否
- 責任の範囲:事故やトラブルが発生した際の責任の所在
搬入の条件は、品目によって大きく異なります。前述の2022年11月のYahoo!知恵袋の投稿では、ドレスは数日前に搬入することが多く、サイズ直しは購入先で済ませて、当日は着用するだけの状態で持ち込むとの回答がありました。
打合せと責任の取り決めは、婚礼施設が安心して持ち込みを受け入れるためのものです。2024年11月26日のブログ「結婚式における「持ち込み問題」:円滑な解決のための視点」では、そのための方法として次の三つを挙げました。
- 持ち込む事業者による婚礼施設の下見
- 事業者の経験と実績の事前提示
- 事故時の責任を定めた誓約書の提出
こうした条件を早めにクリエイターへ伝えておけば、当日の進行に合わせた準備が可能になります。
確認の時期は契約時の約款説明の際です
持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件の三点は、契約時の約款説明の際に確認します。なぜならば、契約時には婚礼施設が約款を提示して説明するのが一般的であり、その説明の中で、整理した品目について確認できるからです。
あわせて、持ち込みの規定の記載箇所も確認しておきます。約款の本文だけでなく、料金表や見積書に記載されていることもあるからです。
2026年10月27日のブログ「結婚式のキャンセル料と契約成立の時期」でお伝えしたとおり、申込書に署名して申込金を支払えば契約は成立し、その日から約款の定めが適用されます。だからこそ、持ち込みの確認も契約の前に済ませておくことが重要です。
見学当日に契約を決定することも、納得したうえでの決定であれば適切な判断です。その場合も、持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件の三点を契約時の説明の際に確認しておけば十分です。
契約後に持ち込みの希望が生じた場合は、打合せの際に担当のウエディングプランナーに相談し、約款と婚礼施設の規定に沿って進めます。
OLLGOODは婚礼施設と持込自由の契約を結びます
弊社のOLLGOOD(オールグッド)は、婚礼施設と持込自由の契約を結びます。なので、持ち込みの可否に左右されることなく、ニーズに適したアイテムやクリエイターを選択いただけます。
図4のとおり、弊社は婚礼施設と持込自由の契約を結び、衣裳・写真・映像・美容・装花などのパートナーとも提携しています。なので、持ち込みの可否を理由にアイテムやクリエイターを選び直す必要がありません。提携パートナーは多数の中から、価格帯は松竹梅のグレードから選択いただけます。
ただし、持込自由であっても、搬入や打合せなどの調整は必要です。この調整は、プロデュースを担当する弊社のフリープランナーが、婚礼施設やクリエイターと連携して進めます。
OLLGOODは準備中で、2027年秋に正式リリースの予定です。すでに別の婚礼施設を決定している新郎新婦のご相談にも、セカンドオピニオンとして応じています。持ち込みを希望するアイテムやクリエイターを起点に検討したい方は、OLLGOODのお問い合わせからご相談ください。
よくある質問
まとめ
本日のブログでは、結婚式の持ち込み料と持ち込みの条件についてお伝えしました。調査によると、3割以上のカップルが契約時や準備の途中で初めて持ち込み料を知り、持ち込み料を支払ったカップルの43.3%は費用の総額が増えています。
持ち込み料は、婚礼施設が保管や当日の運営などに対して設定している料金で、内容は婚礼施設ごとに異なります。なので、持ち込みを希望するアイテムとクリエイターを整理したうえで、契約時の約款説明の際に、持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件を確認しておくことが重要です。
■ このブログの要点
- 持ち込み料が発生したアイテムは衣裳が約5割で、引出物や写真撮影にも発生しています
- 持ち込み料の内容は婚礼施設ごとに異なり、BIAのモデル約款にも持ち込み料の条項はありません
- 確認事項は、持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件の三点です
- 確認の時期は、契約時の約款説明の際です
☑ 準備事項
- 見学の前に、持ち込みを希望するアイテムとクリエイターを整理する
- 契約時の約款説明の際に、品目ごとに持ち込みの可否、持ち込み料、当日までの条件を確認する
- 持ち込み料と、持ち込むアイテムやクリエイターの料金の合計額を、提携先に依頼する場合の金額と比較する
まずは、持ち込みを希望するアイテムとクリエイターの整理から始めることをおすすめします。
用語解説
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 持ち込み | 提携先以外で |
| 持ち込み料 | 持ち込みの |
| 提携先 | 婚礼施設が |
| 約款 | 婚礼施設が |
| 搬入 | 持ち込む物品を、 |
| 持込自由の |
外部の |
出典一覧
- 株式会社くふうカンパニーホールディングス(調査:株式会社エニマリ「みんなのウェディング」)「3割以上のカップルが『持ち込み料』の支払い経験あり!説明不足や料金の不透明性、選択肢の制限といった課題も」PR TIMES(2024年3月1日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000372.000046400.html
- 公益社団法人日本ブライダル文化振興協会「挙式・披露宴会場における改訂モデル約款」 https://www.bia.or.jp/pdf/terms01.pdf
- Yahoo!知恵袋「ドレスの持ち込みについて質問です」(2022年11月20日投稿) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10271276045
- Yahoo!知恵袋「結婚式場への持ち込み料金について」(2024年2月16日投稿) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13293522763
- Yahoo!知恵袋「結婚式のドレスについてです」(2024年10月7日投稿) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13305040568
- みんなのウェディング 花嫁Q&A「持ち込みカメラマンについて」(2025年9月14日投稿) https://www.mwed.jp/community/questions/25290














