結婚式場を先に決めないということ

「結婚式場を先に決めないということ」の題字と「式場起点から、二人起点のウエディングへ」の副題、「出口を先に決めない」「祝い方を先に二人で決める」「会場も人も二人が選ぶ」の3項目

このブログの概要|読了目安:約11分

「結婚式場」という、挙式と披露宴の会場と、衣裳・写真・装花などの提携先をまとめて用意している施設があります。結婚の準備を、この結婚式場を探すところから始める二人もいます。

二人が結婚式場を先に決めると、日程や形式、衣裳や写真の依頼先まで、その式場が用意した範囲の中から選ぶことになります。なぜなら、式場はその会場で行える挙式と披露宴の形式を用意し、衣裳・写真・装花などには提携先を決めているからです。そこでこのブログでは、二人が結婚式の祝い方を式場より先に決めると、選べる範囲がどう変わるのかをご説明します。

弊社は、新郎新婦から直接ご相談を受けるOLLGOOD(オールグッド)というサービスを運営しています。そのため、二人が式場を探す前に考えておくとよいことを、フォトウエディングや報告会、1.5次会まで含めた選択肢、決める順番、式場見学の前に二人で紙にまとめておく内容の三つに分けてお伝えします。

■ このブログでわかること

  • 二人が式場を先に決めると、日程・形式・依頼先・持ち込みの条件が一度に決まる理由
  • 結婚式の祝い方には、挙式と披露宴のほかにも、フォトや報告会、1.5次会などの選択肢があること
  • 二人が「誰に伝えたいか」「何を残したいか」「費用を誰が負担するか」の三つに答えると、祝い方を絞れる理由
  • 祝い方を決めてから会場を探すと、二人が見学で会場に尋ねることがはっきりする理由

結婚式場から決める順序

結婚式の準備は、結婚が決まり、式場を探し、その式場の提携先と打合せを重ねて当日を迎える、という順序で進むことが多くあります。この順序には、二人が迷わずに準備を始められるという利点があります。なぜなら、二人が式場を一つ決めれば、そこから先の手配は式場の担当者が案内してくれるからです。

一方で、この順序では、二人が式場を決めた時点で多くのことが同時に決まります。というのも、式場は、その会場で行える挙式と披露宴の形式を用意しており、衣裳・写真・装花などには提携先があるからです。そのため、二人が式場を決めるという一つの判断が、二人がまだ考えていなかった事柄まで決めてしまうことがあります。

式場を決める(見学・契約)日程その式場の空いている日から選ぶ人数と雰囲気会場の広さと内装が前提になる形式その式場で行える挙式と披露宴の中から選ぶ依頼先衣裳・写真・装花などは提携先が中心持ち込みの条件式場の定めに従う二人が祝い方を考える前にこれらが決まると、そのあとはこの範囲の中から選ぶことになります
図1 式場を先に決めると一度に決まるもの

図1の五つのうち、二人が後から変えにくいのは形式と依頼先です。なぜなら、日程はほかの空き日に移せることがありますが、形式と依頼先は式場の決まりに縛られるからです。三つを比べると、次のとおりです。

  • 日程:ほかの空き日に移せる場合があります
  • 形式:式場が用意していない形式で行うことはできません
  • 依頼先:提携先以外にしたいときは、持ち込みの条件に従う必要があります

弊社はサイトに、式場から決める順序では新郎新婦に不満が生まれやすいと書いています。その理由は、図1のとおり、二人が式場を決めた時点で形式と依頼先が決まり、そのあとで「したいこと」や「頼みたい相手」が見つかっても変えにくいからです。サイトに挙げている不満は、次の三つです。

  • 見積もりが不当にあがる
  • したいウエディングができない
  • 持ち込みができない

つまり、これらの不満は、式場の良し悪しではなく、決める順番から生じている部分があります。

だから、二人が式場を決める前にどう祝いたいかを決めておけば、式場が用意した範囲に合わせて考えることを減らせます。そうすれば、あとから出てきた希望のために見積もりが上がったり、持ち込みを断られたりすることも少なくなります。

✔ ここがポイント

  • 二人が式場を決めると、日程・人数と雰囲気・形式・依頼先・持ち込みの条件が同時に決まります
  • 形式と依頼先は式場の決まりに縛られるため、二人が後から変えにくい項目です

結婚式の祝い方の選択肢

式場から決める順序では、二人は「挙式と披露宴を行う」ことを前提に考えがちです。なぜなら、式場が用意している形式の中心が挙式と披露宴だからです。しかし、結婚を祝う方法は挙式と披露宴だけではありません。弊社のOLLGOODでは、図2の祝い方をご相談の対象にしています。

残すフォトウエディング二人の記録を残す伝える・集まる報告会大切な人に伝える1.5次会会費制で気軽に集まる挙式をする挙式と披露宴挙式と披露宴を行う組み合わせるフォトと報告会記録と報告を組み合わせるオーダーメイド形式から組み立てる挙式と披露宴は、祝い方の選択肢の一つです
図2 結婚式の祝い方の選択肢

図2の祝い方は、それぞれ二人が何を目的にするかで分かれます。そのため、二人は形式の名前ではなく、目的から見比べると選びやすくなります。

祝い方 目的・特徴
フォトウエディング 二人の記録を残すことに重きを置いた形式
報告会 家族や親しい人に結婚を伝える場。会食の形式をとることもあります
1.5次会 会費制で、披露宴より気軽に人が集まる形式
挙式と披露宴 挙式をして、招いた人をもてなす形式

二人は、これらを組み合わせることもできます。たとえば、フォトで記録を残し、別の日に報告会を開けば、写真と報告の両方を満たせるからです。

また、二人が決まった形式から選ぶのではなく、自分たちの希望から形式そのものを組み立てるオーダーメイドという考え方もあります。というのも、表の四つのどれにも二人の希望がぴったり当てはまらないことがあるからです。

プラスワンプランナーのブログ「身近な集いと祝いを結婚式に昇華する」で、代表の高橋は、結婚式を挙げない二人は挙げたくないのではなく、今ある選択肢の中にしっくりくるものが見つからないのだと見ています。つまり、二人に合う祝い方が選択肢に並んでいないことが、挙げない理由の一つになっているということです。だから、二人が祝い方の選択肢を先に並べてみると、挙式と披露宴以外で「しっくりくる」ものが見つかることがあります。

! 注意

二人が挙式と披露宴を前提に式場を決めたあとで、ほかの祝い方に変えたくなることがあります。契約後に形式を変えると、契約の内容によっては取り消しや変更の費用がかかります。そのため、二人は形式を契約の前に決めておくほうが安心です。

祝い方を決める三つの問い

選択肢が多くなると、二人は今度どれを選べばよいかで迷います。そこで、二人は形式の名前から選ぶのではなく、自分たちが何をしたいかを三つの問いに答えて決めると絞りやすくなります。なぜなら、問いへの答えがそのまま、図2のどの祝い方が合うかの手がかりになるからです。

問い1 誰に伝えたいか二人だけ家族友人・職場まで問い2 何を残したいか写真誓いの場もてなしの時間問い3 費用を誰が負担するか二人で負担ご祝儀をいただく会費制にする祝い方の候補を絞る三つの答えの組み合わせで、図2のどの祝い方が合うかが見えてきます
図3 祝い方を決める三つの問い

誰に伝えたいか

一つ目の問いは、誰に伝えたいかです。伝えたい相手が広がるほど招く人数が増えるため、二人の答えによって合う形式は変わります。

  • 二人だけで記録を残したい:フォトウエディングが候補になります
  • 家族に伝えたい:報告会が候補になります
  • 友人や職場の人まで招きたい:1.5次会や、挙式と披露宴が候補になります

何を残したいか

二つ目の問いは、何を残したいかです。二人が残したいものによって、挙式を含めるかどうかが変わるため、次のどれに当たるかを二人で話します。

  • 写真を残したい:写真が主な目的であれば、挙式をしない形式も選べます
  • 誓いの場を持ちたい:挙式を含む形式が候補になります
  • 招いた人をもてなす時間を持ちたい:報告会の会食や、披露宴が候補になります

費用を誰が負担するか

三つ目の問いは、費用を誰が負担するかです。二人がどれを選ぶかによって、招く人に求める負担も変わるからです。

  • 二人で費用を負担する
  • ご祝儀をいただく
  • 会費制にする:1.5次会が候補になります

三つの答えの組み合わせ

二人は、三つの答えを組み合わせて祝い方を選びます。なぜなら、一つの問いだけで決めると、ほかの問いの答えと合わない形式を選んでしまうことがあるからです。

たとえば「友人まで招きたい」けれど「招く人の負担は小さくしたい」という二人には、挙式と披露宴より1.5次会のほうが合います。というのも、1.5次会は友人まで招ける規模で、しかも会費制なので招く人の負担を決めておけるからです。

☑ 二人で話しておくこと

  • 結婚を伝えたい相手は、二人だけ・家族・友人や職場のどこまでか
  • 残したいのは、写真・誓いの場・もてなしの時間のどれか
  • 費用は二人で負担するか、ご祝儀か、会費制か

結婚式の祝い方から決める順番

二人が祝い方の候補を絞れたら、次は会場を選ぶまでの順番を決めます。式場から決める順序と比べると、会場を選ぶ段階が最初から最後に移ります。なぜなら、祝い方と規模が先に決まっていれば、二人はそれに合う会場を探せばよいからです。

1祝い方形式と招く範囲2規模と時期人数の目安と季節3会場の条件場所・広さ・持ち込み4選ぶ会場・人・アイテム祝い方から決める順番式場から決める順番式場を探す形式・日程・依頼先が同時に決まる会場を選ぶのは、祝い方から決めると最後、式場から決めると最初です
図4 祝い方から決める順番と式場から決める順番

祝い方から決める順番は、次の四つです。前の段階の答えが、次の段階を決める材料になるように並べています。

  1. 祝い方を決めます。ここでは形式と、招く人の範囲を決めます
  2. 規模と時期を決めます。招く範囲が決まっていれば人数の目安が出せ、時期は季節や二人の予定から考えます
  3. 会場に求める条件を、二人で紙に書いて決めます
  4. 条件に合う会場・人・アイテムを選びます

三番目の会場に求める条件は、二人が選んだ祝い方によって変わります。祝い方ごとに、会場で大切になることが違うからです。

  • 家族中心の報告会:移動しやすい場所や、落ち着いて食事ができる広さ
  • フォトウエディング:撮影したい景色や場所
  • 衣裳や写真を自分たちで選んだ相手に頼みたい場合:持ち込みができること

この順番では、二人は会場を、条件に合うかどうかで選びます。そのため、見学で心が動いた会場があっても、二人は紙に書いた条件と照らし合わせて冷静に判断できます。

✔ ここがポイント

  • 祝い方から決める順番では、祝い方 → 規模と時期 → 会場の条件 → 会場・人・アイテムの順に決めます
  • 祝い方と規模が先に決まっているため、二人は会場を条件に合うかどうかで選べます

見学前にまとめる紙一枚

祝い方から決める順番を取ると、二人が見学で会場に何を尋ねればよいかがはっきりします。なぜなら、祝い方と会場の条件がすでに決まっているからです。そこで見学の前に、二人で次のことを紙一枚にまとめておくと、見学のたびに会場の担当者へ条件を説明し直さずに済みます。

☑ 見学の前にまとめておくこと

  • 祝い方と、招く範囲
  • 人数の目安と、希望する時期
  • 会場に求める条件(譲れないものと相談できるもの)
  • 自分たちで選びたい依頼先があるかどうか

二人は、会場に求める条件を譲れないものと相談できるものに分けておきます。というのも、この区別がないと、見学先の提案に合わせて条件が少しずつ変わり、最初に決めた祝い方から離れてしまうことがあるからです。

見学では、二人は紙に書いた条件に会場が合うかを担当者に尋ねます。とくに、衣裳や写真などを自分たちで選びたい二人は、持ち込みができるか、持ち込みにどのような条件があるかを、契約の前に会場へ尋ねておく必要があります。なぜなら、依頼先は図1で見たとおり、式場を決めた時点で決まりやすい項目だからです。

家族と話す時期

祝い方を先に決める順番には、二人が家族と話す時期を早められるという利点もあります。なぜなら、挙式をするかどうか、誰を招くかといった事柄は、二人だけでなく家族の考えにも関わるからです。

二人が式場を決めてから家族に伝えると、形式について家族と考えが違ったときに、契約を見直す必要が出てくることがあります。これに対して、二人が祝い方を決める段階で家族と話しておけば、会場を探す前に考えの違いをすり合わせられます。

プラスワンプランナーのブログ「結婚式の『正解』と『最適解』」では、代表の高橋が、結婚式のカタチに決まったものはないと書いています。その理由は、新郎新婦や家族、ゲストの関係性によって、ふさわしいカタチが変わるからです。だから、二人が祝い方を早い段階で家族と話すことは、その関係性の中で二人に合うカタチを探すことでもあります。

! 注意

二人が家族と話す前に式場の契約まで進めると、形式を変えたくなったときに取り消しや変更の費用がかかることがあります。そのため、挙式をするかどうか、誰を招くかは、契約の前に家族と話しておくと安心です。

祝い方の相談先

祝い方を二人だけで決めるのが難しいときは、外の相談先に話を聞いてもらう方法もあります。ただし、相談先によって、相談できる範囲は異なります。

たとえば式場の窓口では、担当者はその式場で行える形式の中で提案します。そのため、二人が祝い方そのものから考えたい段階では、特定の式場に限らずに相談できる先を選ぶと、選択肢を狭めずに済みます。

弊社のOLLGOODは、このような「祝い方から考える」段階のご相談を受けるサービスです。弊社はOLLGOODで「出口を先に決めないこと」を考え方の中心に置いています。なぜなら、式場という出口を先に決めると、ここまでご説明したとおり祝い方の選択肢が狭まるからです。そのため、次の順序でご相談を進めます。

  1. 結婚
  2. 自分たちに合った祝い方の相談
  3. 最適な選択肢
  4. 実現

弊社は、二人が祝い方を決めるときの手助けとして、次の五つを用意しています。

  • AI診断
  • 相談
  • プロデュース
  • パートナーズ
  • セカンドオピニオン

また、OLLGOODでは、二人が祝い方に合わせて依頼先を選べるように、次のようにしています。

  • 弊社は会場と持込自由の契約を結びます
  • 二人はアイテムなどの提携先を多数から選べ、価格帯も松竹梅のグレードから選べます
  • 二人のウエディングのプロデュースは、弊社のフリープランナーが担当します

■ この章のまとめ

  • 式場の窓口では、その式場で行える形式の中での提案になります
  • そのため、祝い方から考えたい二人は、特定の式場に限らずに相談できる先を選ぶと選択肢を狭めずに済みます
  • OLLGOODでは、弊社が祝い方のご相談から会場・依頼先の選択までお手伝いします

よくある質問

Q式場を先に決めると、後から変えにくいのは何ですか?

A形式と依頼先です。なぜなら、二人は式場が用意していない形式で行うことはできず、提携先以外にしたいときは持ち込みの条件に従う必要があるからです。

Q挙式と披露宴のほかに、どんな祝い方がありますか?

Aフォトウエディング、報告会、1.5次会などがあり、二人はこれらを組み合わせることもできます。また、決まった形式のどれにも希望が当てはまらないときは、二人の希望から形式そのものを組み立てるオーダーメイドという考え方もあります。

Q祝い方はどうやって絞ればよいですか?

A二人で「誰に伝えたいか」「何を残したいか」「費用を誰が負担するか」の三つの問いに答え、その答えを組み合わせて選びます。というのも、一つの問いだけで決めると、ほかの問いの答えと合わない形式を選んでしまうことがあるからです。

Q見学の前に二人で何を用意しておけばよいですか?

A次のことを紙一枚にまとめておくと、見学のたびに会場の担当者へ条件を説明し直さずに済みます。

  • 祝い方と、招く範囲
  • 人数の目安と、希望する時期
  • 会場に求める条件(譲れないものと相談できるもの)
  • 自分たちで選びたい依頼先があるかどうか

Q家族とはいつ話せばよいですか?

A祝い方を決める段階で話すのがおすすめです。なぜなら、挙式をするかどうか、誰を招くかは家族の考えにも関わるため、契約の前に話しておけば、会場を探す前に考えの違いをすり合わせられるからです。

まとめ

このブログでは、二人が結婚式の祝い方を結婚式場より先に決めると、選べる範囲がどう変わるのかをご説明しました。なぜなら、式場を先に決めると、形式と依頼先まで式場の決まりに縛られ、見積もりや持ち込みの不満につながるからです。だから、祝い方から決める順序では、会場を選ぶ段階を最後に移します。

■ このブログの要点

  • 式場から決める順序では、二人が式場を決めた時点で、日程・人数と雰囲気・形式・依頼先・持ち込みの条件が一度に決まります
  • 祝い方から決める順序では、会場は最後に、二人の条件に合うかどうかで選ぶものになります
  • 祝い方には、挙式と披露宴のほかに、フォトウエディング、報告会、1.5次会、それらの組み合わせ、オーダーメイドといった選択肢があります
  • どれを選ぶかは、「誰に伝えたいか」「何を残したいか」「費用を誰が負担するか」の三つの問いを組み合わせると絞りやすくなります

☑ 次にすること

  • 式場を探す前に、三つの問いについて二人で話します
  • 決めた祝い方と会場の条件を、紙一枚にまとめます
  • そのうえで家族とも話しておくと、見学で会場に尋ねることがはっきりします

祝い方から弊社と一緒に考えたい二人は、OLLGOODのお問い合わせからご相談いただけます。

用語解説

用語 意味
祝い方 結婚を祝う形式のこと。挙式と披露宴のほか、フォトウエディング、報告会、1.5次会などがあります
フォトウエディング 衣裳を着て写真を撮影し、二人の記録を残す形式
報告会 家族や親しい人に結婚を伝える場。会食の形式をとることもあります
1.5次会 会費制で行う、披露宴より気軽な集まり
提携先 式場が衣裳・写真・装花などの依頼先として指定または紹介している事業者
持ち込み 式場の提携先以外の事業者に依頼したものや、自分たちで用意したものを会場に持ち込むこと
セカンドオピニオン 見積もりや決定した内容を、別の立場から見直してもらうこと

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